キャッシングがどうしてもやめられない病気とは?

定職があり、月々きちんと収入があるにも関わらず、まったく借金の返済が出来ていない人がおられます。もちろん収入が低くて、生活費だけで精一杯の方もおられるでしょうけれど、生活に余裕があるにも関わらず、それでも全く元金が減らないという方も多く、また何か別の原因があるようです。

誰しもに言える事かも知れませんが、買い物は、ストレス解消の大きな捌け口になります。たとえば月々に30万円の収入があり、そのうち、家賃や生活費に15万円が必要な場合、残りの15万円を、全てお小遣いに使ってしまう人と、お小遣いを5万円に抑えて、残りの10万円を貯金する人が居ます。

具体的な話をしましょう。30万円の収入のうち、15万円全てをお小遣いに使ってしまう人は、たいがい、クレジットカードで支払いをします。月々のクレジットの請求額はおおよそ15万円程度になります。毎月15万円の請求は大変なので、そのうちに、貸金業者からお金を借りるようになります。それがエスカレートしていき、今では、借金の総額は、限度額一杯の100万円に達しています。その月々の金利は1万円です。

借金の返済は、毎月27日までに、ATMに3万円を入金しなければなりません。30万円の給料が振り込まれてすぐに、クレジットカードの引き落としが15万円。残り15万円から、家賃の引き落としが6万円、生命保険の引き落としと車のローンが合わせて4万円ですから、30万円を貰って、ほんの3日と経たないうちに、残りは僅か5万円。その5万円のうちの3万円をATMに入金に行きます。残りはたった2万円。これでは生活することが出来ません。入金した3万円のうちの元金2万円を、その場で引き出してしまいます。これで財布には4万円が残ります。30万円の給料が振り込まれて、ほんの3日で、残金が4万円。これでギリギリです。

財布には4万円しかありませんから、とにかくクレジットカードの使える店では、買い物は全てクレジットカードで済ませます。ただし、100円や200円でクレジットを使うのは恥ずかしいという意識がありますので、ついつい余計なものまで買うようになり、1回の支払いを最低でも3000円くらいに持っていこうとします。日々の事ですから、これでは月に15万円くらいの請求になってしまうのも無理はありません。そして翌月も同じ事を繰り返し、特に贅沢をしている意識は無いにも関わらず、借金は1円も減っていないのです。

この様なパターンに思い当たる方も多いのでは無いでしょうか。100万円の借金があっても、月々に支払っている利息は、30万円の収入のうちのたった1万円。つまり、借金が返せないのは、高い利息のせいでは無いという事が分かります。原因は、月々15万円のクレジットカード引き落とし。明らかに、買い物依存症です。

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